『ジャケット着こなしのルール』意外と知らないボタンの留め方について解説
ジャケットを着るときにボタンを留めるか開けるかで悩んだことはありませんか?
※ここでいうジャケットはスーツではないジャケットを指します。
ジャケットを着るときは、ボタンを留めるか開けるか明確なルールは決まっていません。
ですが、スーツには「アンボタンマナー」という一番下のボタンは留めない。というルールがあり、ジャケット着用時も、スーツのルールに準ずるのがよいとされています。
今回の記事では、スーツの「アンボタンマナー」のルールと、結局ジャケットのボタンは留める?開ける?どっちがいいの?について解説します。
スーツのボタンの留め方にはルールがある
アンボタンマナーとは?
「アンボタンマナー」とは、スーツを着用したときに、どのボタンを留めるのか開けるのかというルールのことで、立っているときは一番下のボタンを留めないのが正式なスーツスタイルのルールになります。
一番下のボタンは飾りボタンで、留める前提で作られていないため、一番下まで留めると不自然なシワが入りスーツの美しいシルエットが崩れてしまうためです。
座ったときボタンは留める?開ける?
座ったときは、スーツのボタンを全て開けるのがマナーです。
理由は立ってスーツを着用したときと同じで、ボタンを留めたまま座るとシワが入るためです。
なのでまた立ち上がったときは、ボタンを留める必要があるということになります。
スーツのボタンのルール
・立っているときは一番下のボタンは開けて、それ意外のボタンは留める
・座っているときは全てボタンを開ける
アンボタンマナーのルーツ
「アンボタンマナー」のルーツは諸説ありますが、ここでは1900年代にイギリスの晩餐会で起きた出来事をご紹介します。
1901年イギリス国王に即位したエドワード7世は大変な美食家でした。
美食家がゆえに、体型がふくよかだったエドワード7世。ある晩餐会でいつものように食事を楽しんでいたら、窮屈さに耐えきれず一番下のボタンを開けてしまったのです。
それを見たまわりの人が、国王に恥をかかせてはいけないとみんな一番下のボタンを開けた。
これがはじまりと言われていて、現在は「アンボタンマナー」と呼ばれ、一番下のボタンは留めない文化が確立されました。
当時のスーツは、ボタンが高い位置にあったため、全てボタンを留めても窮屈にならずに着られるものでした。
結局ジャケットのボタンは留めるの?開けるの?
冒頭でもお伝えしましたが、ジャケットのボタンを留めるか、開けるか明確なルールはありませんが、スーツのルールに準ずるのがよいとされています。
なので、立ってジャケットのボタンを留めて着る場合は、一番下のボタンを留めないのが正式な着方ということになります。
またジャケットのボタンを留めるか、開けるかは着用シーンに合わせて、よりオフィシャルなシーンでは留めて着用し、カジュアルなシーンでは開けて着用するのがよいと思います。